現在私は4年担任ですが、今回、以下の総合的学習の単
元開発をしなければならなくなりました。
「高齢者」福祉(ボランティア)
それを2、3学期中に「学年で共通実践し」、「次年度に引き
継ぐ」、「ちゃんとした指導計画として残す」、このようなことを
目指して現在がんばっております。
(単元開発をするのは私です。授業づくりを考えるのも私です
。私が福祉の授業づくりの学年の推進者です。学年主任と
いうこともあって・・・。)
10月27日(土)の学習会と、勤務校の学年会で以下の模
擬授業をしました。
「福祉の授業」を考える際の参考になると思いますので、以下
に紹介します。
題して、
1 「福祉の構想」そのものを模擬授業する
2 「高齢者福祉」の単元導入の模擬授業する
です。
特に2は粗案の段階ですが、何かしら参考になると思います。
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〜「福祉の構想」そのものを模擬授業する〜
1 エピローグ
説明 「福祉ボランティア」の授業を創り上げる際に、「福祉」という
言葉の意味そのものをしっかりと確認しておく必要があると思
います。
説明 「福祉」という言葉の意味を知らずして「福祉」の授業を行う、
それもいいと言えばいいのですが、しかし、その根本の意味
をしっかりと押さえて授業をやっていく、授業を創り上げていく
これが大事だと思います。
説明 つまり、根本の意味を理解することで、どういうことを目指して
授業をやっていくのか、どういう目的のために「福祉の授業」が
あるのか、そのことがはっきりしてくると思います。
説明 そこで、今日は、「福祉」という言葉の意味をしっかりと把握し、
「福祉ボランティア」を創り上げる際の「構想そのもの」の模擬
授業をします。
2 「福祉」とは何か?
発問 「福祉」という言葉には、元々どういう意味があると思いますか。
国語辞典には、その意味がどう説明されていると思いますか。
説明
正解は、「幸せ、さいわい」です。
このことから、「福祉社会」と言ったときは、「幸せな社会」「幸せ
を実現した社会」という意味になります。
説明 福祉社会を実現する営みが「社会福祉」です。
「社会福祉」とは、つまり、
個人や社会の幸せを実現する営み、行為
ということになります。
説明 このような、
個人や社会の幸せの実現を願って行われる営みや行為
が「社会福祉」なのです。
説明 私は、「福祉ボランティア」の授業も、この延長線上にあるべき
だと考えています。
「個人や社会の幸せの実現を図る営み」の一端を「福祉ボランテ
ィア」の授業も担っていると思います。
3 幸せを実現するための、「望ましい人間関係」とは?
発問 さて、「個人や社会の幸せを実現する」ためには、個人対個人が
お互い人間としてどのような関係になるのが望ましいのでしょうか。
あるいは、どのようなスタンスで関わるのが望ましいのでしょうか。
個 人・・・・・・個 人
指示 「望ましい関係」を表すキーワードを二つ以上お考えください。
説明 いろいろあると思いますが、私はそのキーワードを
対等・平等
尊 重
というふうに考えます。
個人対個人の関係が、「対等・平等」であるとき、お互いがお互い
を「尊重」し合っているとき、「個人や社会の幸せが実現していく」の
だと思います。
説明 ところが、実際はこれとは全く反対の状況が存在します。
例えば、障害者の方を「さげすむ」「軽蔑する」「上から見下ろす」
「バカにする」あるいは「無理解」、このような状況が多く存在します。
あるいは、お互いが対等であるべきなのに、「対等な生活」ができ
ないそのような状況が障害者の方には見られます。
「バリア」と言われるものです。
健常者には普通に暮らせる状況でも、障害者や高齢者の方にと
ってはそうでない「バリア」が数多く存在するのです。
生活上のバリア、精神的なバリアが数多く存在するのです。
これでは、「対等・平等」ではありません。
説明 このような「バリア」を取り払わない限り、人間として生活者として
「対等な関係」「対等な立場」は築けないと思うのです。
4 「個人や社会の幸せを実現する」一端を「福祉」の授業も担っている
説明 「個人と個人が互いに尊重し合うこと」「対等・平等な関係や立場
を築くこと」このことが大事で、このようにしていくことが大事である
ということを、体験的に学ぶのが「福祉」の授業だと思うのです。
そして、その延長線上に「個人や社会の幸せの実現」があると思う
のです。
説明 このように、「個人や社会の幸せの実現を図る営み」の一端を担っ
いる、このように考えて「福祉」の授業を創り上げていく必要があると
思います。
5 「日本国憲法 第一三条」から
説明 ところで、今言ったことと全く同じことが「日本国憲法」第一三条に
述べられています。
(続 く)
総合的な学習(福祉・ボランティア)